映画「菩提樹」を見て
      2010/9/5

 先日「菩提樹」の映画会があり、とても良かったので
その感想を少し。
 オーストリーがドイツに占領されて歌の好きなトラップ一家が
スイスの山経由で逃げるのが「サウンド・オブ・ミュージック」です。
 歴史的事実はその家族がアメリカへ逃げました。
 その事実の方を映画化したのが「菩提樹」で、
これが戦後すぐに映画化されています。
 映画にしたのはドイツで、「菩提樹」はドイツ語です。
それをアメリカでミュージカルにしたらヒットしたので、
後に映画化したのが「サウンド・オブミュージック」です。
 これがアカデミー賞受賞。
「菩提樹」の物語は長く、DVDは前後2巻になっています。
 歌の好きな家族は、ドイツに占領される前に
欧州歌謡大会で優勝しています。
1929年の世界恐慌で父は無一文に。 
ドイツに占領されると、元潜水艦長の父は
ドイツに協力するよう要求され、
家族の歌も戦争協力を要請されます。
さらに長年家族の世話をしてきた侍従長が
「自分はナチス秘密党員だ」と告白します。
 それでアメリカへ逃げますが、唄う歌は指揮者の牧師が
大衆の前では「宗教曲を歌うことが大切な任務」と主張し、
 人気が出ず、あわやアメリカからも追放されることになります。
 ・・・・・
 次女のアンナは今アメリカ在住で94歳です。 
 (彼女の対談DVDも見ました)
対談によると、彼女が音楽学校へ通っていた頃、
後に有名になったカラヤンと同級生だったそうです。 

 ドイツの隣国、オーストリアが簡単に占領されたのに驚きます。
 (抵抗しなかったから遺産が数多く無傷で残った
 という見方もあるそうです)
 ドイツがこのような外国人を抑圧したことを戦後すぐに映画化した、
というのは日本では考えられないのでこれも驚きです。
 「戦場のピアニスト」もドイツ製です。
 日本が隣国抑圧をリアルに映画化したものがあるのでしょうか。
 全体に美しい歌がたっぷり込められていて素敵な映画でした。

戻る

Ads by Sitemix